2011年10月26日水曜日

玉原湿原ニュース10月16日


前日からの雨で心配されましたが、
恒例の利根沼田自然を愛する会秋の研修会(キノコ汁)が行われました。

朝、玉原森林キャンプ場に着くと、周辺の紅葉がそれはきれいでした。
木々が雨に濡れているために、朝日の光で輝きを増しているのでしょう、素晴らしかったです。

20名の参加があり、自然観察斑と調理斑に分かれ早速行動でした。
私は調理斑に残ったのですが、ほとんど何もせず周辺の散策でしたが、
○●理主任と○●事務局・○●夫人の3名によって、
キノコ入り雑炊・キノコすいとん・キノコうどんの3品を作っていただきました。

素晴らしいキノコの出汁が出てそれは美味しい昼食会となりました。
ちなみに鍋に入りましたキノコは、
ナラタケ・ヒメシロタモギダケ・タマゴタケ・スギタケモドキ・ムキタケ・ウスヒラタケの6種でした。

天候にも恵まれ、素晴らしい紅葉のロケーションの中での食事会は最高でした。
また来年もこの企画が続きますよう期待をしましょう。

今回は東急リゾートの荒木総支配人も参加をしていただきました。
玉原の素晴らしい自然を理解していただき、自然保護にもご協力願えたらと思います。
ありがとうございました。

追伸:タイ・アユタヤの洪水被害が連日TVで報道されていますが、
私の幼なじみが釣り具の〔ダイワ〕のバンコク支社長をしています。
まだその工業団地には水は来ていないらしいのですが、土嚢作りの画像が送られてきました。
洪水の影響で、社員は100名程欠勤状態で、大変な模様です。
私の活動の理解者で、長靴やら雨具など提供していただいています。
無事やり過ごせることを祈っています。



2011年10月11日火曜日

玉原湿原ニュース10月8日


明日は月例観察会ですが、駆け足でキノコの様子が知りたくて玉原を回りました。

ツリバナ達がきれいです。あすの観察会では解説の必須項目です。
キノコはまだ駄目でした。
でも、遅れていましたナラタケの幼菌を確認できましたので、
16日の秋の研修会は期待できそうです。

午後に女房殿の予定が入っていましたので、駆け足での散策でした。
●●さんとホタカサンルートに新設されたカメラトラップ現場の一つに、
ツヤクロスズメの巣を狙ったところがありますが、
仲間から「巣が無かったかも知れない!」との情報を貰っていましたので確認に向かいました。

ホタカサンルートには銘木百選の「トチノキ」がありますが、
その標識にクマの毛が残されます。
前回訪ねたときの毛は、●●さんがサンプルとして採集をしたはずですが、
本日、また沢山の毛を確認しました。
新しい噛み痕が確認できませんので、クマが立ち上がり、
体をこすり付けて行くのでしょうか?
もしかしたら、かゆくて体をこすっているかも知れませんね。

ツヤクロスズメのポイントでは、やはり巣が存在しませんでした。
クマの爪痕が残されていますが、あまり新しさを感じません。
過去に何度もアタックを繰り返し、本年やっと本懐を遂げたのかも知れません。

とにかく、カメラトラップに写っていることを期待したいです。

2011年10月7日金曜日

玉原湿原ニュース10月1日


気圧配置が弱い冬型のようです。
風が強く木々が大きく揺れ、半袖Tシャツと作業着では肌寒く感じます。
それもそのはず、環境センターの温度計は12度でした。

前橋からの仲間と、環境センターの清掃を済ませて、湿原から尼ケ禿を目指しました。


遊歩道沿いでは、まだ紅葉しない緑の葉陰に揺れるニシキギ科の赤い実が映えています。
エゾツリバナやオオツリバナ・ヒロハツリバナそしてコマユミ等、
例年に比べて本年は多く感じられきれいなのですが、
東京からやって来た入山者からは「紅葉前の中途半端な時季ですか?」と問いかけられ、
「今少し細かなところを見てくれれば、沢山感激できるのに・・・」と思ってしまいました。

タムシバ(花・5.28報告125参照)の実も数多く目立ちます。
そして足下では日本固有種のオオバユキザサの実が輝きます。
この実は透明感があり宝石のようでした。

この時季に赤い実を付ける者達には捕食者に向けて、それぞれの戦略を持っているのです。
まずは「緑色の葉と赤い実」、色合いが反対色の為に否が応でも目立ちます。
次ぎに「風に揺れる」事で好奇心をあおるのです。
このことで鳥達に食べられ、種子を遠くに運んで貰うのですが、植物には脳が存在しません。
考えての行動では無いのですが、進化って素晴らしい!!

湿原では鳴き声が美しいコウロギ科のカンタンが、トリカブトの花を食べています。
トリカブトは人間にとって全草毒なのにへっちゃらの昆虫がいるのですね!
もしかしたらトリカブトを食べることによって、その毒を体内に取り込み、
天敵から身を守る手段としているのかも知れません。

木道上で獣の糞を確認。内容物はマタタビ科サルナシで満たされていて、
本年は沢山見つけることが出来ます。
木登りができる獣としてテンが想像され、その糞とおもわれますが、
どうやらサルナシも大豊作のようです。

林内でヒダリマキマイマイを見つけました。
殻の色が濃いのでチャイロヒダリマキマイマイのようですが、2個体います。
交尾でもしたのでしょうか、秋に交尾をし産まれた卵は翌春に孵化をするとあります。
しかし寒い!ゆっくりしていないでいそいで冬眠をしないと凍えるぞ!!

10時には山頂に着き、正午には環境センターでした。
寒いはずです、気温は13℃朝から一度しか気温が上昇していませんでした。