遊歩道沿いでキツリフネが滴を溜めていますが、本年はまだ赤いツリフネソウは咲き出してはいません。そして、林内では日本海要素で日本固有種のカラスシキミの実が雨に濡れ、輝きを増し宝石のようでした。
湿原に向かうと、そこでは群馬県評価:絶滅危惧Ⅱ類のカキランが咲き出しました。花の色が柿の実の色に似ているから「柿蘭」と付けられたらしいのですが、いますこし可愛い名前が付けられなかったのかなと思います。
次の目的のランは小さくてほとんどの入山者は気づかずに通りすぎてしまう花です。背丈が3~4センチで花の大きさは5ミリ程のアリドウシランです。画像にアスナロの葉が映っていますので、大きさが想像できると思います。
アカネ科のツルアリドウシが咲いています。2個ずつ1センチ程の白い花を付ける可愛い個体ですが、前者共名に「アリドウシ」が使われています。
アリドウシはアリをも射す様な鋭いとげを持っていますが、両者ともにとげは無く、ツル性であったり、ランは葉や茎が似ているところから名が付けられた様子です。
環境センター裏の銅金沢でニッコウホトトギスが咲き出しました。今まではタマガワホトトギスとしていたのですが、葉の裏に毛があったり、また子房にも毛があるのでニッコウホトトギスとして分離されたようです。ユリの仲間ですが、独特な花の形で好きな植物です。
ホタカサンルートに移動したのですが、そこでは立ち枯れた太い木の根元が大きくえぐられています。どうやらツキノワグマが甲虫の幼虫等の餌を求めて活動した痕のようです。
今日はペンション泊です。ペンションに近づいたところで、つぼみが色づいてきたヨツバヒヨドリで、スジグロシロチョウがアンテナに沢山の滴を着け雨宿りをしていました
霧に霞むブナ林
キツリフネソウ
カラスシキミ
カキラン
アリドウシラン
ツルアリドウシ
ニッコウホトトギス
ツキノワ熊のフィールドサイン
スジグロシロチョウ