2012年4月5日木曜日

玉原湿原ニュース4月1日


昨日は雨。夕刻には周辺の山々が見事に雪をかぶり景色が一変しました。
そのため玉原も素晴らしいロケーションを作り上げていると思い、入山することにしました。

天候は晴れ、久しぶりに上州武尊の全貌を見ることが出来ました。
しかし思ったほど木々に雪が着いていません。
スキーパークの職員さんによると「昨日は、午前中は雨、午後から雪に変わったのですが、
玉原特有の乾いた雪だったので、木々には付かなかったです。」との話を伺いました。

とにかく尼ヶ禿山を目指します。昨晩は雪が25cm以上積もったのでしょうか?
気温が高く、時間が進むにつれてスノーシューに付く雪が重く感じられます。

尼ヶ禿・第5鉄塔を過ぎたところで可愛いキャストの登場です。
暖かな陽気に誘われてヒメネズミが姿を現しました。
この子は大あわてで逃げることなく、雪の上でポーズをとり疲れた我々を癒してくれました。

ここのブナ帯で確認されるネズミはアカネズミとヒメネズミが多く、
ヒメネズミよりも体が大きいアカネズミが地表を優先し、
ヒメネズミは樹上生活を強いられているのです。
そのため木々を渡り歩くのに役立つ長い尾が発達したと考えられます。
それよりも注目したいのは、ブナの実等を集め、
すぐに食べないときは巣や地面に貯蔵する習性があるのです。
地面に埋めたブナの実を全て覚えているはずもなく、まさにこの行為は種まきです。
素晴らしい!!ヒメネズミが愛おしくなってきました。

山頂付近に近づく頃には、空が鉛色に変化をしてきました。
ブナの枝先が凍り付いているのが解るのですが空に溶け込み冴えません。
霧氷と言うより、雨氷と言ったら良いのでしょうか、昨日の雨が凍り付いたようです。

ダム湖方向の眺望を楽しみながら、山頂には11:30頃とりつき、
その後すぐに東側の藤原越え切り通し方向に下山でした。
気温が高く、そこにあるバッコヤナギは氷が溶け滴となり、他の枝を映していました。

湿原経由で自然環境センターへ、そこで別行動を取っていた仲間と合流し遅い昼食でした。

昼食後帰路につく頃、天候が一変しました。
気温が下がったのを指先が感じ、雪が降ってきました。
環境センター前の積雪は、まだ1m50cmあります。春が待ち遠しく感じました。

ヒメネズミ
バッコヤナギと滴
たんばら湿原

尼ヶ禿山よりダム湖
尼ヶ禿山を目指します