2012年7月10日火曜日

梅雨空それでも夏の香りが・・・

 尼ケ禿山を目指します。この山は緑色凝灰岩が隆起して出来ています。武尊山よりも歴史の古い山なので、植物たちも面白い物が多いと言われています。

 林縁でヤマオダマキが迎えてくれました。この花は梅雨の定番で、雨にしっとりと濡れた様子が風情があって好きです。

 ブナの根元に非常に派手な模様の蛾が雨を避けています。シャクトリムシの仲間のビロウドナミシャクですが、この派手な模様も止まる場所によっては、自然に溶け込んでしまう擬態効果もあるようです。また、幼虫期にはエゾアジサイを餌としています。

 園芸採取によって危機となり、群馬県評価:絶滅危惧ⅠB類に指定されましたジガバチソウが花を咲かせました。背丈が10cm程の小さなランですが、非常に目立たない花です。花がジガバチに似ると言いますが、それほどではありません。しかしこんな小さな花でも昆虫たちを引きつける蜜が準備できている様子で、小さなアリが舐めに訪れていました。

 山頂で昼食です。運良くこの時には陽が射し、美味しくお弁当を戴きました。そしてそこではミヤマクワガタに出会いました。幼い頃憧れたクワガタです。男性達は皆カメラに納めていました。

 湿原ではトキソウが盛りです。その中にショッキングピンクのアサヒランが咲いています。そして百合の仲間のキンコウカも咲き出しました。後しばらくすると湿原が黄色く変化をしてゆくでしょう。

 ヤチダモに止まるモズを確認です。側に近づいても余り離れようとせず、しばらく観察をしているとブッシュの中に飛び込んでいきました。どうやらその中で子育てをしている様子でした。




ヤマオダマキ
 ビロウドナミシャク
 ジガバチソウの蜜を求めるアリ
 ジガバチソウ
ミヤマクワガタ
 アサヒラン
 キンコウカ
 トキソウ
ヤチダモに止まるモズ

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