キツリフネが昨晩の雨の名残でしっとりと濡れ、水滴が朝日に輝いています。そしてツリフネソウも既に咲き始めていました。玉原湿原には、尾瀬で発見され命名された群馬県:準絶滅危惧種のオゼヌマアザミがあるのです。尾瀬地域にはもちろんですが、なぜか武尊山系のここにだけあるのです。この花の存在を確認したくて早朝に人目を避けて、公開されていない湿原に踏み込みました。
湿原の縁ではツツジの仲間のホツツジが盛りです。そしてオゼミズギクも咲きだし、その上で若いカンタンでしょうか花粉を食べています。オゼヌマアザミは咲いていました。他のアザミ達と比べて長い総包片を持っているのが特徴です。オゼヌマアザミの画像を撮っている側をトンボが飛び立ちました。ヒメアカネ(♀)です。アカネ属の中でいちばん小さなトンボですが既に羽化をしているようでした。
武尊山系では、本年ブナを食草とするブナアオシャチホコの異常発生が伝えられてきています「糞が雨のように落ちてくる!」とか、立ち寄ったペンションでは「幼虫がブナを食べる音が聞こえるくらいで、異常です!」とも・・・その事例の確認を含めての巡視です。
コイチヨウランの開花を確認です。暗紫色の小さな葉から花茎を持ち上げて3~5mmの小さな花を付けます。コイチヨウランの群落場所は解っているのに、目立たない花のために確認に苦戦です。そのため当然入山なさる方々には気がついて貰えないのでしょう。ツツジの仲間のアクシバも咲いています。これもまた1cm程の小さな花ですが、色合いと言い、花弁をカールした形など自然の造形美と言うのでしょうか、大好きな花なのですが、これもまた気がつく入山者が少ないのです。
その後、ダム直下へ移動です。そこではミヤマカラスアゲハがしみ出てきた湧き水を吸い、ミネラル分を吸収後、尻から排泄する「吸い戻し」行動に集中しています。こんな時は邪魔をしないようにそっと近づけば画像撮影も許してくれるのです。
エビガライチゴ
キツリフネソウ
ツリフネソウ
オゼヌマアザミ
ホツツジ
オゼミズギクとカンタン
ヒメアカネ(♀)
ブナアオシャチホコ
コイチョウラン
アクシバ
ミヤマカラスアゲハ
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