2013年6月9日日曜日

梅雨に入ったはず…

 梅雨に入ったはず、それなのに雨は何処に行ったのだろう?沢の水流も少なく両生類が産卵した場所では悲鳴が聞こえて来そうです。
 それに比べてエゾハルゼミは早朝から元気です。元気というより「うるさい!」このセミは鳴き疲れると言うことはないのだろうか?
 湿原ではウラゲコバイケイソウが大量に咲き出しています。2005年以来5年ぶりです。05年の〔報告〕を確認すると、「1997年以来10年ぶりの大量開花!」とあり、また「ワタスゲの綿毛が少ない!」ともありました。同じように本年はワタスゲの綿毛が少ないのです。何か関係があるのでしょうか?
 足元の木道沿いでは小さなサクラソウの仲間のコツマトリソウが確認でき、湿原の縁ではズミの花も見ることが出来ました。
 沢すじに下りると、サワオグルマの黄色い花が眼を引きます。そしてその木陰ではサクラソウ科では一番大型のクリンソウが隠れるように咲いていました。しかし、隠れても派手なこの花は園芸採取の対象となり激減してしまいました。そのため群馬県評価:絶滅危惧類からⅠB類になってしまいました。大切にしたい植物です。
 梅雨時の定番植物のギンリョウソウが頭を持ち上げ始めました。しかし雨が少ない。見事なギンリョウソウを見るためには梅雨が梅雨らしくないといけません。
 林床でタニギキョウを確認、この花はキキョウ科で一番小さなキキョウでした。そして今度は小さな百合で「稚児」の名を持つチゴユリです。私のカメラワークが悪かったのでしょうか?可愛いと言うより、何か別の存在感を持っていました。
 本日は月例の観察会でした。ブナ平から湿原へと好天に恵まれ、またガイド役の楽迎員の流暢な説明に皆さん満足でした。
 帰路、薄暗いヒノキ林を抜けると、そこで日本海要素で日本固有種のカラスシキミに逢えました。別の所では花期を逸していましたので、あきらめていたのですが、ここではスポットライトを浴びて待っていてくれたようです。











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