2013年6月2日日曜日

利根沼田自然を愛する会

 利根沼田自然を愛する会は、玉原全ての登山コースのコースガイドの作成を計画していて、本日は鹿俣山コースの基礎調査です。

 しかしながら、玉原の自然は、我々の都合に合わせてはくれません。そのためこの時季にしか咲かない花達を求めて、また早起きでした。何故かというと、玉原には二つのピークがあり、尼ケ禿山(緑色凝灰岩)と鹿俣山(安山岩)がありその中央に湿原があります。時代が古い尼ケ禿山と、比較的新しい鹿俣山で当然植物たちも違ってくるのです。そのため尼ケ禿方向でなければ確認できない花を求めての早起きでした。

 ツバメオモトがやっと咲き出しました。実の色から「燕万年青」、また新芽の出方が刀の鍔に似ているところから「鍔目万年青」と言う節もありますが、百合の仲間の小さな可愛い花です。イチヨウランも咲いていました。アップ画像はかなり派手は形ですが、この花は自然にとけ込んでしまいますので、いつも探すのに苦労をさせられます。
 
 イチヨウランは群馬県評価:絶滅危惧ⅠB類になってしまいました。原因は、森林伐採や園芸採取によっての激減です。このまま減少が続けばパトロール報告への登場は無くなってしまうかもしれません。

 本日の基礎調査は、一二沢檜林からの入山ですが、一二沢で、田植えの頃に出現するトンボの、ヒメクロサナエを見つけました。まだ羽化して間もないのでしょう、まだ飛べないために、私のカメラにじっと我慢でした。

 ルート内にあるポイント間の距離や高低を測りながらの登山となりますが、明るいブナの森は疲れを感じさせません。足元ではサワハコベが咲いています。ナデシコの仲間で、花びらに切れ込みが入り、可愛い花でした。

 湿原ではワタスゲの実が白いポンポンを作り始め、またウラゲコバイケイソウが本年は沢山の花を咲かせそうです。来週は月令観察会です。初夏を迎え、楽しい観察会になりそうです。












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