2012年6月19日火曜日

6月16日玉原周辺は産卵期


玉原へ登る途中にある強清水(こわしみず)がきれいです。緑のトンネルの中を沢山の小さな滝がしぶきを上げます。  

 本日は雨、ブナの幹を雨水が流れ落ちます。そして吸い込まれるように腐葉土にしみこんでゆきます。ブナの森は「緑のダム」と呼ばれますが、ブナだけでなく、そこに暮らすネズミやヒミズモグラの巣穴にも水が溜め込まれ、長い時間の後、わき水として出てくるのです。その間にホコリや汚れが取り除かれ、ピュアな水に生まれ変わるのです。

ラベンダーパークにあるモリアオガエルの繁殖池では「この時期を逃すな!」とばかりにカエル達が沢山集まり、産卵活動に忙しそうでした。

 湿原は淡い霧に包まれています。そのためワタスゲの実もしぼんでいます。そのかわり、オゼタイゲキの花が咲き出し、緑の湿原に黄色いアクセントになっています。そして来週はその色の中にヒオオギアヤメの紫色が加わる事になるでしょう。

 湿原の縁でイバラ科のズミが雨に濡れきれいです。この花は咲き始めが、ピンクの色が残りいちばんきれいです。ツル植物のトリガタハンショウヅルも確認できますが、梅雨時の花達は雨の滴が着くことによって趣が増して行きます。

 雨が降っていてもゴジュウカラが忙しそうにしています。もしかしたら、今年の雛たちの巣立ちが近いのでしょうか?
 明日は、沼田市環境啓発事業としての「ブナの移植」が行われます。そのため本日はその移植苗をキャンプ場付近で集めました。雨の降る中100本ほどの苗を確保です。明日、天候が回復するのを期待をしましょう。
強清水

(ブナ)樹幹流

モリアオガエルの産卵

オゼタイゲキ

ズミ

トリガタハンショウズル

ゴジュウガラ

移植用のブナ苗採集



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