2012年5月2日水曜日

玉原湿原ニュース4月30日


4月1日以来、約一月ぶりの入山です。
桜前線は、玉原直下の上発知まで到達しています。
久しぶりの玉原、雪解け状況が気にかかります。

自然環境センターに向かう前に、一二沢ミズバショウ群生地に立ち寄りました。
そこのミズバショウは、包を持ち上げてはいる物のまだ開いている物は少なく、
一週間ほど開花が遅れている様子でした。

銅金沢の水量が雪解けで増え、水音が大きく感じられます。
そんな私の目の前を夏鳥のキビタキが横切りました。
あわてて画像を一枚確保、後ろ姿ですが御理解ください。

雪解けが進んだ道路沿いで、沢山のフキノトウが見られます。
ここのフキノトウはアクが少なく大変美味しいのですが、
本年は気をつけなければいけません。
それは地理的に沢山のセシウム含有が想像されるからで、
これからの入山者に注意を呼びかけるつもりでいます。

イワナシが早めに咲く日だまりでは、たった一輪ですが開花を確認しました。
他の蕾も色づき始めているので、これからが楽しみです。

本日の一番の目的は、雪解けと共に花を咲かせるセリバオウレンとバイカオウレンです。
この花達を求め、雪を踏みしめ、
口を開けた沢のスノーブリッジを恐る恐る越え会いに行くのです。

待っていてくれました。
例年花を探すのに苦戦をするのですが、本年はすぐに素晴らしい形のオウレン達に会えました。その花のマクロレンズの画像も添付します。

湿原方向に向かう途中、道路上に出来た水たまりの中のブナの実が発芽始めてます。
昨年豊作であったために沢山の実生が確認できるでしょう。

沢すじ近くの水たまりでは、クロサンショウウオが産卵を始めました。
平成14年作成された群馬県レッドデータブックによれば準絶滅危惧種に指定されています。
玉原の生態系の中の貴重な種です。大事にしなければ・・・

湿原も大分雪解けが進みましたが、木道が不鮮明なために、
一般の方々は入山禁止となっています。
その側にありますヤドリギは実を全て落とし、来る冬の結実にむけて、花を咲かせていました。

追伸:春ともなると、皆様にお知らせしたい画像が多く、添付枚数も多くなってしまいました。
御理解ください。これでも減らしたのです。

イワナシ
キビタキ
セリバオウレン
しだれ桜(上発地)
バイカオウレン
ミズバショウ(一二沢)
フキノトウ
ブナの発芽
ヤドリギ

産卵始まるクロサンショウウオ

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