2012年5月9日水曜日

玉原湿原ニュース5月6日


桜前線が玉原まで駆け上がってきます。
玉原までの裾野を彩っているのは、ソメイヨシノからオオヤマザクラに変わっていました。

一二沢のミズバショウは見頃になり、流水に沿って咲く個体は水面に姿を映し、
自分の容姿を誇らしげにしていました。

環境センターの横では、カバノキ科のツノハシバミが咲き出しました。
イモムシの様な雄花ばかり目立つのですが、その上部で芽燐に包まれたまま、
小さなショッキングピンクの髭状に見えるものが雌花です。
受粉することによって秋にはヘーゼルナッツの様な脂肪分を多く含む美味しい実を着けるのです。

湿原の雪はほとんど無くなりました。
そして、ここのミズバショウも例年通り来週には咲きそろうと思います。
湿原の表面に眼をこらしますとワタスゲが花を咲かせています。
入山者の皆さんはワタスゲというと白い綿毛を想像されますが、
この時季に花を咲かせ、そして受粉をして結実するのです。
湿原で風に揺れるワタスゲのためには、この時季が一番大切なのです。

10時頃、思ったよりも早くに雨が降り出しました。しかも雷雨です。
あわてて環境センターに逃げ込みました。
そこで仲間数人と合流、しばらくして雨が上がり、
空が明るくなったため散策に出たのですが、また雷雨に遭遇でした。
この日は茨城方向で竜巻が発生しています。
問題の時刻の頃には玉原でも雹混じりの雷雨でした。

夏鳥のキビタキが姿を見せてくれました。
この時季は縄張りを作り、伴侶を見つける頃なのでしょうか?
オス同士でなにやらもめている様子です。
今回は後ろ姿ではなく鮮やかな色合いの姿を見せてくれました。

帰路はサイクリングロードから駐車場を目指します。
そこの木の根元ではウマノスズクサ科のミクニサイシンが花を咲かせていました。
歩を進めると、何か視線を感じます。
見上げるとヒガラが、じっと私を観察しているようでした。
「大丈夫!私はあなたの世界を邪魔をする様な事はしないから・・」と思いつつ画像を一枚、
この行為こそ邪魔な行為なのかも・・・・?

オオヤマザクラ
ミズバショウ
キビタキ
ツノハシバミ
ワタスゲ
ミクニサイシン
ジュウニサワ
タンバラシツゲン
ヒガラ

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